レブラミドを服用される
患者さん・ご家族の皆さま

治療について

Q7 ATLLでは、どのような治療が行われますか?

薬物治療が中心となりますが、条件があえば造血幹細胞移植を行います。

治療方針は、ATLLのタイプや年齢、患者さんの全身状態、本人の意向によって決定します。「急性型」と「リンパ腫型」、「予後不良因子のある慢性型(→Q6)」の患者さんでは、速やかに治療を開始することが必要です。主治医と相談して、自分にあった治療法を検討しましょう。

急性型、リンパ腫型、予後不良因子のある慢性型の患者さん

薬物治療

抗がん剤などを投与し、ATL細胞を破壊して病気の進行を抑えます。

同種造血幹細胞移植

大量の抗がん剤や放射線治療でATL細胞を破壊した後、正常な造血幹細胞を移植します。
薬物治療の結果や患者さんの年齢などにより、実施を検討します。

予後不良因子のない慢性型、くすぶり型の患者さん

無治療経過観察

病気が進行するまで治療は行わずに様子をみます。
経過観察中は定期検査を行って、変化がないか確認します。
これらの病型でも皮膚症状がみられる場合は皮膚科的治療を行います。

Q8 薬物治療には、どのようなものがありますか?

従来の抗がん剤を組みあわせて投与する治療や、新しいタイプのお薬による治療があります。

ATLLの治療では、複数の抗がん剤を組みあわせて投与する多剤併用療法が行われます。抗がん剤にはたくさんの種類があり、いくつかのお薬を組みあわせることで効果を高めたり、副作用を軽くしたりします。
抗がん剤は、がん細胞を壊すのに有効ですが、正常な細胞も壊してしまうため、さまざまな副作用を引き起こすことがあります。そのため、副作用対策もあわせて行います。

最近では、これまでの抗がん剤とは異なる作用でがん細胞を攻撃する、新しいタイプのお薬が使われるようになりました。これらのお薬の登場により、ATLLの治療の選択肢は増えてきています。

Q9 造血幹細胞移植ぞうけつかんさいぼういしょくについて教えてください。

血液のもととなる造血幹細胞を移植する治療法で、ATLLを治すことが期待できます。

造血幹細胞移植は、大量の抗がん剤投与や全身への放射線療法を行ってがん細胞を減らした後に(前処置と呼ぶ)、血液のもととなる正常な造血幹細胞を移植して治療する方法です。移植を受けられる患者さんには条件があり、年齢や病気の状態にあわせて、慎重に検討されます。
ATLLの治療では、提供者(ドナー)の造血幹細胞を移植する同種造血幹細胞移植が行われます。この方法では、移植した細胞が患者さんの細胞を攻撃する合併症が起こることがあります。

前処置の負担が軽い「ミニ移植」

最近では、前処置の抗がん剤や放射線の量を減らして患者さんへの負担を軽くした「ミニ移植」ができるようになりました。これにより、高齢の患者さんや、大量の抗がん剤に耐えられない患者さんでも移植が受けられるようになりました。

同種造血幹細胞移植が受けられる条件

  • HLAと呼ばれる白血球の型が一致しているドナーがいる
    (兄弟や両親などの血縁者・骨髄バンクに登録している非血縁者)
  • 年齢:55歳まで
    ミニ移植の場合は50~70歳(非血縁者の場合は65歳まで)
  • 心臓や肝臓などの内臓機能に障害がない
目安となる年齢です。患者さんの健康状態によって異なります。

再発時や治療の効果が得られない場合

ATLLは、治療が難しい病気です。なかには、治療の効果が得られなかったり、治療後に病気が再発する患者さんもいます。そのような場合でも、それぞれの患者さんの状況にあった治療法を行います。最近では、新しいタイプのお薬の登場により、再発した場合に使用できるお薬も増えてきています。
また、症状緩和のための治療を行う場合もあります。がん細胞を減少させるための治療ではありませんが、抗がん剤による副作用を抑えたり、症状をやわらげる治療法です。

どのような治療を行うかは、患者さんの状態やライフスタイルなどを考慮し、方針を決めていきます。主治医とよく相談したうえで、ご自身にあった治療を受けてください。

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